読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#298 北村薫『覆面作家の夢の家』

覆面作家の夢の家
著者:北村薫
出版社:角川文庫
初 版:1999年10月25日





内容(裏表紙より引用):
12分の1のドールハウスで行われた小さな殺人。そこに秘められたメッセージの意味とは!?天国的美貌を持つミステリー界の人気作家「覆面作家」こと新妻千秋さんが、若手編集者、岡部良介とともに、残された言葉の謎に挑む表題作をはじめ、名コンビが難事件を解き明かす全3篇を収録。作家に探偵、おまけに大富豪のご令嬢と、様々な魅力を持つお嬢様探偵、千秋さんの名推理が冴えわたる“覆面作家”シリーズ第3弾。


所 感:
「超」が付くほどの大金持ちで
「超」が付くほどの美人お嬢様である新妻千秋の職業は、
「覆面作家」という名の新人ミステリ作家。

しかしこの千秋お嬢様。
お屋敷の中では「借りてきた猫」以上におとなしいのに、
敷地から一歩外に出るとサーベルタイガーに変身するという
「超」個性的な性格の持ち主。

本作は、そんな個性的な千秋さんが
その天性の推理力を活かして日常の謎から殺人事件まで、
担当編集者の岡部良介と共に解決する
「覆面作家」シリーズ第3弾にして完結編だ。

本作のラストではついに!『覆面作家は二人いる』で出会い、
『覆面作家の愛の歌』で絆を深めた良介と千秋さんが結ばれる!!!

が、このラストがなんとも控えめでいい。
それは、表記としてはちょっとした「変化」なんだけれども、
二人にとっては「担当と作家という関係」からの
確実なステップを示す表現。

実に控え目。
でもって実にぴったりなラストと言える。

可愛くって賢くって強くって大人しくって…
そんな魅力的な千秋さんの活躍がもう見られないかと
思うとちょっと淋しいな、と思う反面、
二人がうまくまとまってよかったな、とも思わずにいられない。

謎解きの過程が多少強引なところも無きにしも非ずだけれど、
このシリーズはとにかくもう可愛くって、
そんなちょっとしたアラなんて気にならないくらい、
何度読んでもなかなか楽しくって好き。




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2014年12月03日| コメント:0トラックバック:0Edit

#297 北村薫『覆面作家の愛の歌』

覆面作家の愛の歌
著 者:北村薫
出版社:角川文庫
初 版:1998年03月15日




内容(裏表紙より引用):
ペンネームは覆面作家―本名・新妻千秋。天国的美貌でミステリー界にデビューした新人作家の正体は、大富豪の御令嬢。しかも彼女は現実に起こる事件の謎までも鮮やかに解き明かす、もう一つの顔を持っていた!春のお菓子、梅雨入り時のスナップ写真、そして新年のシェークスピア…。三つの季節の、三つの事件に挑む、お嬢様探偵の名推理。人気絶頂の北村薫ワールド、「覆面作家」シリーズ、第二弾登場。


所感:
このシリーズほど安心して読めるものはそうそうないんじゃないだろうか。
大好きな作品だ。

自分のお金を手にしたいと、ペンを走らせデビューした
新人ミステリ作家・覆面作家(=ペンネーム・本名=新妻千秋)は大富豪の御令嬢。

大きなお屋敷で借りてきた猫のようにおとなしく控えめに生活しているのだが、
お屋敷の敷地から一歩外へ踏み出せばサーベルタイガーに大変身。
そのギャップと、キャラクターはたまらなくキュートで、
前作にしてシリーズ第一弾の『覆面作家は二人いる』
読み始めてすぐにファンになってしまった。

この千秋お嬢様、あまりにもお嬢様過ぎて
学校なるものにほとんど通わず成人してしまったので
世間一般の常識は限りなくゼロに近い。

しかし天性の勘と兼ね備えた知性をもってして、
周囲で起こるちょっとした事件を解決に導く。
本作にはそのちょっとした事件の記録が数件収められている。

さて、探偵には助手が付き物だ。
お嬢様ホームズのワトソン役にして外界でのお嬢様の子守を拝命したのは、
覆面作家担当の編集者の岡部良介。

なんだかんだとお嬢様に振り回されながらも、
お嬢様が心配で心配でたまらない。
その心配がいつしか淡い恋心に変わったのだが、
びっくりするほどのお金持ちの御令嬢と一介のサラリーマン。
二人の間に立ちふさがる壁はロミオとジュリエットのそれより高い(たぶん)。

しかし本作の最終話であり表題作でもある『覆面作家の愛の歌』では
お嬢様が殺人犯に捕まり毛布とガムテープでぐるぐる巻きにされて
車に押し込まれるハプニングが起こり、
良介はお嬢様の身を守ろうと立ち上がる。

二人の恋は実を結ぶのか?
この結末はシリーズ完結編の次作にて。





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2014年12月02日| コメント:0トラックバック:0Edit

#296 折原一『冤罪者』

冤罪者
著 者:折原一
出版社:文春文庫
発行日:2000年11月10日



内容(Bookデータベースより引用):
ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。それは連続婦女暴行魔として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、助力を求めるものだった。しかし自らの婚約者を犯人に殺された五十嵐にとって、それはとても素直に受け取れるものではない。河原の他に真犯人がいるのだろうか。謎のまた謎の千枚。


所感:
結構読んでいる折原氏。
しかし「者」シリーズはハジメマシテ。


導入部分というか、物語の核となる部分は
裏表紙(或いはbookデータベース)にあるとおりなのだけれど、
そこに色んな軸が合わさって…。

あぁ、もう!!
なんて言ったらいいのだろう。

千枚もの大作なので、
途中、色んな事件が起こる。
ストーリーテラーが交代し、
そこでまた事件が起こって…。

なのだけれど、
その全てがラストできちんと回収されてしまうのだ。

途中、ここでミスリードをさせようとしているのだな、
というポイントはわかる。
もっというと、とてつもなく分かりやすい。

しかし!!
それがどこへ帰着させようとしているのか、
そこに隠された真相は何なのか、
まったく読めない。

驚いたーーー!!!
そして、唸った。

これを書き上げるために
著者はどれだけの労力を費やしたのだろうか。
作家としての意地とプライドが伝わってくる。

あぁ。
「者」シリーズも読破することに決定!
(長期戦だけれど)






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2014年12月01日| コメント:0トラックバック:0Edit


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