#009 蒼井上鷹 『九杯目には早すぎる』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#009 蒼井上鷹 『九杯目には早すぎる』

九杯目には早すぎる
著 者:蒼井上鷹
発行元:双葉文庫
初 版:2009年02月15日




内 容(裏表紙より引用):
休日に上司と遭遇、無理やり酒に付き合わされていたら、上司にも自分にもまるで予期せぬ事態が――(小説推理新人賞受賞作「キリング・タイム」)。などなど、運の悪い男が不幸な目に遭う見本市のような、憐れにも可笑しい、上質のミステリー九編。「小物のセコさを書かせるたら抜群にうまい」と評される著者の腕に酔い、大失敗のドキドキをご一緒にいかが?


所 感:
短編集はあまり好きではかった。

だけど…
最近は読書に割く時間が以前にも増して細切れになったからか、
どちらかというと短編の方が読み易い。
そしてなぜか最近は頭を使って考えることも多いので、
どちらかというとライトな作品に手が伸びる。

と、そんな気持ちで本作を手にとってみたのだが、
一作目の『大松鮨の奇妙な客』にいきなりガツンとやられてしまった。

何、この展開?
と、今思えば想像できないわけではないのだけれど、
それはそれは衝撃だった。
(詳しいことはネタばれになるので、もちろん内緒)。


あぁなるほどねー。

確かに裏表紙にも書いてある。
著者は「小物のセコさを書かせるたら抜群にうまい」とな。


そう、この作品に収められている短編には
必ずちょっとした小物の男たちが登場する。
そしてその小物たちが情けなくもあり少し愛おしくもあり…
でもやっぱり小物は小物――ここのところのさじ加減が絶妙なんだろう。

ちょっとした小話にいいかもしれないけれど、
強いて語らなくてもいいかな、といったころ合いの男たち。
彼らを待っているのはまさしく「不幸」。
だけどその不幸っぷりもやっぱり小物。
なにかしらの結果(ラスト)を求めて読むにはとてもじゃないが向かない。
だけれども、この絶妙の小物っぷりは癖になる。

最後に重要な注意をひとつ。
裏表紙には「上質のミステリー」とあるが、ミステリーとして読んではいけない。
過度な期待は禁物だ。
なんてったって主人公が小物なのだから。



『九杯目には早すぎる』収録作品
『大松鮨の奇妙な客』
『においます?』
『私はこうしてデビューした』
『清潔で明るい食卓』
『タン・バタン!』
『最後のメッセージ』
『見えない線』
『九杯目には早すぎる』
『キリング・タイム』




2014年04月16日| コメント:0トラックバック:1Edit
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トラックバック一覧

  1. 1. 蒼井上鷹 『九杯目には早すぎる』

    • [読書にゃああと]
    • 2014年08月06日 12:00
    • 内 容(裏表紙より引用): 休日に上司と遭遇、無理やり酒に付き合わされていたら、上司にも自分にもまるで予期せぬ事態が――(小説推理新人賞受賞作「キリング・タイム」)。な ...

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