#013 清水義範『迷宮』  |読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#013 清水義範『迷宮』  

迷宮
著 者:清水義範
発行元:集英社文庫
発行日:2002年05月25日




内容(Bookデータベースより引用):
24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書…ひとりの記憶喪失の男が「治療」としてこれら様々な文書を読まされて行く。果たして彼は記憶を取り戻せるのだろうか。そして事件の真相は?言葉を使えば使うほど謎が深まり、闇が濃くなる―言葉は本当に真実を伝えられるのか?!名人級の技巧を駆使して大命題に挑む、スリリングな超異色ミステリー。



所感:
ハジメマシテの作家さん。
書店に平積みされていたのが気になって読んでみた。


いやはや。
読みづらかった(苦笑)。

読み始めてから2週間以上かかってようやく読了。
文体が合わないのだろうな。

物語はある記憶喪失の男性の記述で幕を開ける。
ストーリーテラーとなる「私」の前に現れる「治療師」を名乗る男性。
治療師は「私」に対する治療と称して、
ある事件に関する週刊誌の記事や手記などを読むように指示するのだが…。


本書はいわゆる「記憶喪失もの」とは異なる。
なぜならば、記憶喪失もの特有の不安感が皆無だからだ。

物語を牽引する「私」には記憶はない。
自分がどこの誰かもわからない。
しかしそれが不安なようすでもない。

また治療師という人間の役割もわからない。
なぜ「私」に読むことを要求するのか。
その意図も真意もわからない。

よくわからないことが淡々と進む。
そう、淡々と。
このあたりに読み辛さの原因があるように思う。

記者も「私」と一緒に週刊誌の記事や
手記を読ませられるのだ。
ただただ「記録」を読み続ける作業に、
感情移入する隙はない。

ただただ淡々と。
着地点もわからないままに。

と、ここまではいい。
著者の意図もわからんでもない。

しかし。
ある時点で、着地しようと目論んでいるポイントが
わかってしまう。
そこに品がない。

求めているのはチラリズムなのだ。
こんなにもじらしたのに、
最後の最後にあけすけにされちゃ、
ただでさえ盛り上がっていない気持ちが
ストップ安になるくらい下がってしまう。

とはいえ、まさかこんな品のない仕込みを
するはずはないよな…と
自分を奮い立たせて読み進めてみる。

が。
着地点はやはり予想通り。

うーむ。
解説者曰く、
「前例のない画期的な作品」ということだが、
前例はないかもしれない。
画期的かと問われれば、そうかもしれない。

しかしこんなにも心が躍らない作品も久しぶりだ。

わたしはある程度どんな作品も楽しめる!!
そんな気でいたけれど、 まだまだ未熟だった。
もっと鍛錬が必要だな。




2014年04月18日| コメント:0トラックバック:1Edit
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トラックバック一覧

  1. 1. 清水義範『迷宮』  

    • [読書にゃああと]
    • 2014年08月18日 12:00
    • 内容(Bookデータベースより引用):24歳のOLが、アパートで殺された。猟奇的犯行に世間は震えあがる。この殺人をめぐる犯罪記録、週刊誌報道、手記、供述調書…ひとりの記憶喪失の ...

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