#016 朱川湊人 『本日、サービスデー』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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ブログタイトル、過去のものに変更しました。

#016 朱川湊人 『本日、サービスデー』

本日、サービスデー
著 者:朱川湊人
発行元:光文社文庫
発行日:2011年11月20日





内容(Bookデータベースより引用):
しがないサラリーマンの鶴ヶ崎のもとに、ある日、女の姿をした悪魔が現れた。今日は神さまがくれた、一生に一度の「サービスデー」。どんな願い事も叶う一日だというのだが……。この大チャンスを、彼はどう生かすのか?(表題作) 
アパートに現れる女性の右手首だけの幽霊と住人の、不思議で心温まる交流(「あおぞら怪談」)。
短編の名手が贈る、心に元気をくれる傑作集


所感:
著者の作品を読むのは『かたみ歌』に続き二作目。

『かたみ歌』は昭和ノスタルジーと不思議さが
ちょうどいい塩梅ですごく好きだったなぁ。

でもなぜかその手の作品は、読む時期を選ぶ(わたしの場合)。

殺人事件ならばそんなに考えずにいつでも
どこでもどんな状況だって読めるのになぁ。
考えること、感じることを放棄しているのかもしれない。

さて本書。
『かたみ歌』とはテイストが異なる短編集。
全体的なテーマとしては
それなりに真面目に生きているひとには
それなりに報われる、といったところか。

個々の短篇はそんなに悪くはないと思う。
ただ、一冊としてのまとまりは正直、よろしくない。
読めば読むほど…なんというか、薄くなっていく。
でも何が薄くなるのか、うまく表現できない。

ただ、「薄くなっていく」というのがしっくりくるのだ。


『本日、サービスデー』
けっこう好き。
人間には人生に一度だけ何でも叶うサービスデーがあるらしい。
これぞまさに、
いいことをすればそれなりに報われるの図。
こういう世の中であってほしいなと願ってしまう。
ところで、わたしのサービスデーはいつ??


『東京しあわせクラブ』
確かにある種の幸福感はあるけれど、
あまり好きにはなれなかった。


『あおぞら怪談』
怖くない怪談話。
幽霊がメインではなく、日下部さんという
すごくいい人のおはなしだ。
一番好きだなぁ。


『気合入門』
少年と気合のおはなし。
男の子はこうやって成長するのかぁ(笑)。
とってつけたようなラストがいただけない。


『蒼い岸辺にて』
これは好きな人が多いんじゃないかな。
でもわたしは苦手。
そこから先、戻れないから踏みこんじゃいけないんだ。
踏みこんでしまったら戻れない。
これは想像のおはなしだからこそ、
そういう風に描いてはいけないと思うのだ。
キャラも会話も好きだけれど、
根本的なところの考え方の違いで、苦手なのだ。


短編集よりも長編、
或いは連作短編集のほうが
私には合っているのかもしれないな、朱川さん。



『本日、サービスデー』収録作品
・本日、サービスデー
・東京しあわせクラブ
・あおぞら怪談
・気合入門
・蒼い岸辺にて




2014年04月19日| コメント:4トラックバック:1Edit
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トラックバック一覧

  1. 1. 朱川湊人 『本日、サービスデー』

    • [読書にゃああと]
    • 2014年08月25日 12:00
    • 内容(Bookデータベースより引用): しがないサラリーマンの鶴ヶ崎のもとに、ある日、女の姿をした悪魔が現れた。今日は神さまがくれた、一生に一度の「サービスデー」。どんな願 ...

コメント一覧

    • 1. mokko
    • 2014年04月19日 09:27
    • なんと!偶然にも同じ著者の本を読んでおります。
      しかも、mokkoも「かたみ歌」に続く2作目(○ ̄m ̄)
      珍しい偶然だわぁ~
      そうかぁ~この著者は普通の短編だと厳しいのかぁ~
      読むのはちょっと考えた方がよさそうだなぁ
      mokkoは、わくばら・・・を2冊続けて読む予定。
      読む時期を選ぶ作品って、あるかもしれないねぇ
      小説の殺人事件って、mokkoも慣れてきたし
      かたみ歌系はエネルギー源だから、いつでもOKと思ったけど
      どうやら書き方にもよるらしいってのがわかってきたわ(^◇^;)
    • 2. miroku
    • 2014年04月19日 11:08
    • 読むタイミングというのはあるかもしれませんね。
      オールタイムOKの作家は少ないです。
      私にとって朱川さんは時季ものです。
      まあ、妖しければ何でも良いというわけでもないのでしょうね。
      本作は表題作が面白そうなので、リスト入りします♪

      しかし殺人事件ならいつでもOKって・・・。
      ミステリー読みはぶっそうですねぇ。    (^◇^)
    • 3.
    • 2014年04月19日 11:24
    • mokkoさんへ

      おぉ!!偶然☆だねぇ。
      短編と長編も好みがあるから一概にはいえないのだけれど、
      私は長編のほうが好きかもな、と思ったのだー。

      読む時期って案外選ぶもんだと思うよー。
      でも殺人事件が数学問題みたいなもんだから
      あまり影響しないかも。
      社会はミステリだと時期があるかもだけど。

      書き方によっても受け取り方がちがうよね。
      だから誰かがいってた
      「すべての本は読み方さえ間違えなければ
      楽しめる」っていう考え方も合っているきがする。

    • 4.
    • 2014年04月19日 11:26
    • mirokuさんへ

      殺人事件は数学の問題みたいなもんだからいつでもいいです♪
      社会派ミステリとかは除きますが。
      ただ単に答えあわせをするだけですもの。
      知的なゲームです♪

      対して朱川さんとかの作品は読む時期を選びますねぇ。
      腐っているときにハッピーな作品を読んで気分が変わるときもあれば、
      逆に落ち込むこともありますしね。
      おもしろいものです☆

      しかし河童さんが妖しいものでも選ぶってのは初耳でした。
      え?
      失礼??

      …え??

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