#020 瀬尾まいこ 『図書館の神様』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#020 瀬尾まいこ 『図書館の神様』

図書館の神様
著者:瀬尾まいこ
発行元:ちくま文庫
初 版:2009年07月10日



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内容(裏表紙より引用):
思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。……「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!……清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私”には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。ほかに、単行本未収録の短篇「雲行き」を収録。
解説 山本幸久



所 感:
ハジメマシテの作家さん。

主人公の清(きよ)は大学出立ての中学校講師。
きっかけは、就職をどうしよっかなぁ…って悩んでいた時の
不倫相手からのアドバイス。

別にどうしても先生になりたい!って思っていたわけじゃない。
清はただバレー部の顧問になって、バレーに携わりたかっただけ。

清は青春をバレーに捧げてきた――

それはもう、これでもかっていうほどのスポ根ぶりで。
しかしあることがきっかけで高校三年の引退間近、
彼女はバレー部を退部した。
以来、結構適当でちゃらんぽらんに生きている。

それでもどうにか講師として採用され、
赴任した中学校で任されたのは文芸部の顧問。
しかも部員は垣内君ひとり。
スポ根少女だった清には文芸部、
いや文科系倶楽部の活動の意義が全く理解できない。


というのが物語の導入部分。
読後感は爽やかで他の作品も読みたいなっ!
って思うのだけれど、
3分の2くらいはいらいらさせられっぱなし。

まず、清にいらいら。
そしてその不倫相手の浅見さんにいらいら。
清の同僚の講師にいらいら。

そんないらいらが募る物語だけれど、
校内で唯一の文芸部員・垣内君の存在が全てを緩和してくれる。
「文学は僕の五感を刺激しまくった」なんて、感動ものだ。

「文学を通せば、何年も前に生きてた人と同じものが見れるんだ。見ず知らずの女の人に恋をすることだってできる。自分の中のものを切り出してくることだってできる。とにかくそこにいながらにして、たいていのことができてしまう。」

そんな垣内くんと一対一で接するうちに
清にも少しずつ変化がみえてくる。
そしてその変化はとっても前向きなラストへと繋がる。

清の前で奥さんが妊娠した話なんかをペラペラしゃべる
無神経でズルくて器のちっちゃい浅見さんにはかんなり辟易したし、
そんな浅見さんから離れることを決意しない清にもかんなりいらいらしたけど、
嫌いじゃないんだよなぁ、この作品。

それに、作中で文学作品がいくつか出てくるのも大きな魅力。
例えば漱石の『夢十夜』。
また例えば山本周五郎の『さぶ』。
あるいは川端康成の『抒情歌』。

告白するが、わたしはいま挙げた三作品のどれも読んだことはない。
だけど、この『図書館の神様』を読んだら読みたくなった。

いろんな魅力に詰まった作品だけれど、
恐らく、好き嫌いは大きく分かれるだろう。
ネックは清が受けつけられるかどうか、そこにかかっている(と思う)。

最後に、質問と疑問をひとつずつ。
文芸部ってどんな活動をするクラブなんだろう? 
創作活動をするクラブだと思っていたのだけれど、
本書を読む限りどうもそうでもないようだ。

またタイトルの『図書館の神様』ってなんでこのタイトルになったんだろう? 
腑に落ちない。






2014年04月20日| コメント:0トラックバック:1Edit
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  1. 1. 瀬尾まいこ 『図書館の神様』

    • [読書にゃああと]
    • 2014年09月01日 12:01
    • 内容(裏表紙より引用): 思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。……「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだ ...

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