美しきもの見しひとは
著 者:篠田真由美
発行元:光文社文
発行日:2011年03月20日
内容(BOOKデータベースより引用):
探偵である「私」は、長崎のはるか沖合に浮かぶ波手島を訪れる。孤高のカトリック作家・蘭堂叡人が晩年を過ごした館には、いまも彼の養女ほか、ゆかりの女たちが住んでいた。そこに、蘭堂の隠し子で唯一の相続人と名乗る女が現れたのだ。私の仕事は女の素性を暴くこと。彼女の正体は?さらに、密室から「昇天」して消えたという蘭堂の最期―その驚愕の真相とは?長編ゴシック・ロマンス。
所感: ハジメマシテの作家さん。
ゴシック・ロマンスというのはどういうものか興味があって手に取ってみた。
表紙の装丁からも伺えるとおり宗教色の濃い作品である。
イコンだの聖職だのキリストだのと、
これでもかというほど宗教色が登場する。
正直言って宗教絡みは非常に苦手だ
。いや、勝手に信仰されている分には文句はない。
だけど…たまにやってくる勧誘には閉口してしまう。
彼らのもっとも罪深いところは悪意や故意がないところだ。
彼らは、本気で「あなたのために」勧誘をしている。
だから、会話は噛み合わない。
思想や宗教は自由であってよいとわたしも思う。
だけど読み物となると非常に好みというか、
相性の良し悪しが別れるところであろう。
そして私はダメだった…。
QEDシリーズのように客観的に宗教を考察するのは好きなのだけれど。
トリックに関しても宗教がらみ。
なんだかなぁ…。
それをやっちゃとなぁ…。
と、消化不良だった。
篠田さんの作品は建築探偵しか読んでないのよねぇ
嵌りまくってるけど(^◇^;)
次のを読みたいんだけど、かなり重い内容なのは
わかっているので、気持ちが元気になるのを待ってるところ。
あと、別のシリーズも大人買いしてはいるけど未読。
そのほかとなると、どういうのを書いてるのか
さっぱりわからなかったけど、宗教系かぁ~
こればかりは作家さんによるのかもねぇ