#058 室積光 『ミステリー通り商店街』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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読んだ本の感想をまとめています。
購入文庫派なので鮮度は重要視しません。
ジャンルはほぼミステリーです。
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ブログタイトル、過去のものに変更しました。

#058 室積光 『ミステリー通り商店街』

ミステリー通り商店街
著 者:室積光
発行元:中公文庫
発行日:2012年03月25日





内容(Bookデータベースより引用):
人気作家・三井が忽然と消えた。ネット上には彼の作品を批判するブログが。行方を探す元担当編集・鳥越は、ブログを書いた人物が住む地方の寂れた商店街へ。ところが着くなり老婆が「事件だね?」と尋ねてきた。さらに三井失踪について次々と独自の推理を披露する店主たち。果たして迷探偵たちの狙いは?商店街を挙げての推理合戦がはじまった。


所感:
ハジメマシテの作家さん。
たまたま書店で見かけたので手に取ってみた。
タイトルと表紙の装丁がすごく好みだったのだ。

ジャンルとしてはコメディ。
或いはミステリ。
一応ひとりが殺されてひとりが逮捕されるので
ミステリとカテゴライズするべきか。
恐ろしいほどさくっと読める一冊だった。
ほんの一時間ほどで読了。
気が付いたら山場が終わってしまっていた 苦笑。
まるでお芝居を見ているみたいだ。


行方不明になった人気作家を追って
とある地方の町にやってきた元担当編集者、鳥越。
道を尋ねようと商店街の一角にある煙草屋に寄った鳥越に、
店番の老婆がじろりと目を向けて言った。
「事件だね?」


もう、この導入だけで心が鷲掴みされしまう。
何々??何が始まるのコレ??
もう楽しそうな香しかしないじゃない!!!
と蝶よ花よの大騒ぎをしたくなるのだけれど、
この「事件だね?」のひとことには
あるカラクリが隠されているのだ。

このカラクリを言ってもネタばれにはならないのだけれど、
わたしと同じようにウキウキしたいひともいると思うので、
真相はやっぱり書かないでおく。

がっかりするか、余計にうきうきするか…。
それは読者の好み次第、といったところか。
ちなみわたしは嫌ではなかった。
かといって大歓迎でもないが。

全体的にドタバタした、
――いや、ドタバタしかしていない――作品。
好みは分かれそうだなぁ。
純粋にミステリを求める読者には好かれないかもしれない。
東京ヴォードヴィルショーあたりの公演を観劇している、
そんなつもりで手に取ったら楽しい一冊だろう。







2014年05月01日| コメント:0トラックバック:0Edit
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