#122 西澤保彦 『殺す』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#122 西澤保彦 『殺す』

殺す
著 者:西澤保彦
出版社:幻冬舎文庫
発行日:2011年11月15日


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内容(Bookデータベースより引用):
「もしかしたら幸せなのかな、このほうが」殺害された女子高校生の遺体発見現場で刑事が洩らすひと言。性的暴行の痕跡はない。怨恨の線で捜査は開始されたが翌日、またもや同じクラスの女子が全裸で殺害された。そして、すぐさま第三の殺人。残酷な女子高生心理と、容赦なき刑事の異常な行動が交錯する大胆不敵な警察小説。


所感:
『七回死んだ男』でファンになった西澤作品。
あの作品のすごいところは、
SF設定なのにそこに逃げないで、
ちゃんとミステリしているところ。

そんな西澤作品に出合いたくて、
見かける度についつい手を出してしまう。

そして大概の場合、後悔する 苦笑。
とくに幻冬舎文庫…。

「あ。これも幻冬舎だった…」

と気付くのは大抵、
読み終わったあと。

手を伸ばすときは出版社なんて気にしないもの。
学習能力のなさが露呈する。


性的暴行の形跡のない、女子高校生の全裸遺体が発見された。
怨恨か。しかし18歳の少女に怨恨とは…。

その翌日、またもや女子高生の全裸遺体が発見される。
しかも同じクラスの生徒。
そしてまたもや同じクラスの女生徒が殺される。
発見時の状況は同じく全裸。

女子高生を持つ家族に戦慄が走る中、
捜査本部は混乱する…。


猟奇殺人なのか。
いや、そこまでではない。
性的暴行もない。
ではその目的は。

動機は…うーん。
好みではない。
なぜにこの理由。

そして最大の突っ込みどころは、
「なぜそこで相談しちゃうかな」


自分は悪くない、悪いのは周りだ、という転嫁癖のある人ばかりが登場する。
しかも捜査本部にもそういう人物がいる。

そういった狂気を描きたかったのかな??と推察するも、
バッタバッタと人が死んで行く様はまるでB級スプラッタ映画のようにコミカル。
狂気をシリアスに演出できたら、もっと恐ろしくなったのではないかと思う。

読みたい傾向の作品と違って、ちとがっかり。

そしてまたわたしは読みたい西澤作品を求めて迷走する。
たぶんもう、『七回死んだ男』のような作品は出てこない。
そんな気、してはいるのだけれど…。


2014年05月29日| コメント:2トラックバック:0Edit
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 コメント一覧 (2)

    • 1. miroku
    • 2014年05月29日 20:45
    • もう『笑う怪獣』しかないかも……。 (*^_^*)

      実は私はこれが初西澤さんです。
      毎回怪獣が出て来るのにミステリーになっているのに感心。
      内容は脱力系です。
      一番笑ったのは怪獣は臭いという事。
      よくもまあ、こんな下らんことを真剣に考える作家がいるものだと……。
    • 2.
    • 2014年05月30日 11:13
    • mirokuさん☆

      『笑う怪獣』

      恐ろしくて見ないふりしてみました。。。
      怪獣マニアな作家さんは案外いらっしゃって、
      恐ろしいほど真摯に向き合われていますよ。
      全力でエイリアンさんを応援するひととか。

      『笑う怪獣』


      おそろしやーーー。

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