#136 鯨統一郎 『堀アンナの事件簿』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#136 鯨統一郎 『堀アンナの事件簿』

堀アンナの事件簿
著 者:鯨統一郎
出版社:PHP文芸文庫
発行日:2012年06月01日



内容(Bookデータベースより引用):
カープ探偵事務所で働く堀アンナは、やる気あふれる探偵の卵。怖い所長に怒られてばかりの毎日だが、夢はこの小さな事務所をピンカートン探偵事務所のように有名にすること。だが、ある日を境に聴力を失ってしまう。途方に暮れたのも束の間、代わりに特別な能力を手に入れたことに気づくのだった。あっと驚く遊び心と細やかなこだわりに満ちた連作ミステリー短編集。『ABCDEFG殺人事件』を改題。


所感:
久々の鯨さん。
面白かった~~~!!!!!

いや、面白すぎっ!!!
もう、楽しくって楽しくって、
ページを繰る手が止まらなかった。

と、絶賛しているのだけれど、
好みがとても別れる作品である。
単行本はYAとして刊行されているので、
文章も軽く、内容も軽い。


あたしは堀アンナ。十八歳。
角度によっては美人に見えることもある(と、自分では思っている)けれど、基本的には丸顔。身長は一五七センチと、けっして小柄ではないけれど、童顔で年齢よりも若く見られてショックを受けることしばしば。肩までのストレートヘアはけっして子どもっぽくはないと思うのに。体重は四十八キロ。目は大きい……。


主人公のアンナは18歳、天涯孤独の女の子。
どうにか見つけた就職先の探偵事務所に勤務するも、
仕事ぶりはよろしくない。
唯一の家族だった猫を亡くしたショックからか、
耳が聞こえなくなってしまう。

でも代わりに手に入れた特殊な能力。
それは、モノと会話ができる力。

アンナは事件現場に赴いて、
その場にあった家具や樹木、石などの声を聞く。
事件現場のモノたちは目撃者なのだから、
その声に沿って推理をすれば事件は解決する…

はずなのだけれど、アンナには推理センスがない。
ここでアンナを助けるのはアンナ宅にある安楽椅子。
実は安楽椅子は、ずば抜けた推理力の持ち主なのだ。

アンナから事件の概要の報告を受け、
安楽椅子は「安楽椅子探偵」として事件の真相を見抜く。
安楽椅子探偵ならぬ
安楽椅子「が」探偵の物語だ。

もう、すべてが都合よすぎ(笑)!

死にすぎ!
変な能力、役に立ちすぎ!!
依頼来すぎ!
お金舞い込みすぎ!
人材確保できすぎ!!

と都合良いことばかりがどんどん重なるんだけれど、
ここまで重なっちゃうと許せてしまう。
だって鯨さんだもの(笑)。

というわけで、
好き嫌いの大きく分かれる作品である。




『堀アンナの事件簿』収録作品
・Aは安楽椅子のA
・Bは爆弾のB
・Cは地下室のC
・Dは電気椅子のD
・Eは英語のE
・Fは不感症のF
・Gは銀河のG
2014年06月06日| コメント:0トラックバック:0Edit
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