#158 蒼井上鷹 『最初に探偵が死んだ』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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ブログタイトル、過去のものに変更しました。

#158 蒼井上鷹 『最初に探偵が死んだ』

最初に探偵が死んだ
著 者:蒼井上鷹
出版社:実業之日本社文庫
発行日:2011年08月15日



内容(BOOKデータベースより引用):
雪の山荘で起きた連続殺人。解決するのは誰だ!?

作家・星野万丈の莫大な遺産を受け継いだ内野宗也は、
四人の養子に遺産相続の権利を与えていた。
ところが、新たな養子候補が現われたことから不穏な動きが。
内野の依頼を受けて、一族が集う雪の山荘に向った名探偵・
笛木日出男だが、何者かにいきなり殺されてしまう。
残された一族の運命、そして遺産は誰の手に!?
奇妙な展開、でも謎解きは本格派の長編ミステリー!
[解説・村上貴史]


所感:
また蒼井さんを買ってしまった。

率直に言って、蒼井さんは決してお上手な方ではないと思う。
だけど買ってしまう。
そして読んでしまう。

後悔は…ない(たぶん)。

だって…蒼井さんなんだもの。
読む前から温かい気持ちと低いハードルを準備している。
読む側の心構えが問われる作家である。

蒼井上鷹といえば「へそまがり」作家として有名だそうだ。
「へそまがり」…。

うーん。

好奇心の旺盛さがとんでもないトリックを生み出して、
それを作品化したいがためにあとから動機なんかを作って、
整合性を取って見ているけれど、
ドラマ性のある作品に慣れた現代の読者には
なかなか受け入れられない、
って意味なら、確かに「へそまがり」だろう。


本書では、タイトルにあるとおり最初に探偵が死んでしまう。
それも初っ端に。
(この正確な意味は読んだ人にしかわからないのだけれど)

で、探偵亡き後誰どうやって事件を解決するかというと…
よくわからない。

雪の山荘で起こった事件は解決されるのか?
確かに読者の前には事件の真相はあらわになるのだけれど、
解決とはまた程遠い気がする。

死んだ探偵はなぜかゴーストとなり、
自らがおかれた立場や状況を説明する。

しかしゴーストはゴースト。
生きている人間にアドバイスをすることもできず
ただただ人がひとりふたりと殺されていくのを見ていくだけ。
そして雪の山荘にゴーストが増えていく。

設定も発想も面白い(興味深い)。
文章も蒼井さんにしては随分お上手だ。

だけど…。
この作品を楽しめるひとは多くはないだろうな。
呆気に取られてしまうかも。

ゴーストが生きている人間を助けないところなんて
ファンタジーに逃げずにフェアだと思うのだけどな。

ま、蒼井さんだから、な。

うん。


選書は自己責任で。
でもって蒼井さんには温かい気持ちと
大らかな愛と低いハードルを。


そうすることであなたの読書の幅が広がること
間違いなし…?!
(たぶん)

ちなみにわたしは人には薦めません。
2014年06月19日| コメント:0トラックバック:0Edit
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