#171 山口芳宏  『雲上都市の大冒険』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

読んだ本の感想をまとめています。
購入文庫派なので鮮度は重要視しません。
ジャンルはほぼミステリーです。
コメント・TBはお気軽にどうぞ。いやむしろ、喜びます。
ブログタイトル、過去のものに変更しました。

#171 山口芳宏  『雲上都市の大冒険』

雲上都市の大冒険
著 者:山口芳宏
出版社:創元推理文庫
発行日:2011年01月14日



内容(BOOKデータベースより引用):
昭和七年、“雲上の楽園”と称される四場浦鉱山の地下牢に監禁された男が、二十年後の脱獄と復讐を宣言する。そして予告の年、男は牢から忽然と消え去り、連続殺人事件が発生した。事件解明のため、眉目秀麗な探偵・荒城と、近未来的な義手を持つ真野原、弁護士の殿島が脱出トリックに挑む。独特なキャラクター造型と、奇抜なトリックが秀逸な、第十七回鮎川哲也賞受賞作、文庫化。


所感: 
著者のデビュー作。色

んな意味で個性的な作家さんなので、
あまり期待せずに手に取ったのだけれど(失礼!)、
想像以上に面白かった!!
というか、楽しめたっ!!
(素晴らしい!巧い!という感想ではない)。

物語の舞台は昭和27年のある鉱山都市。
鉱山の恩恵にあずかり当時としては珍しい
電気も水道も完備されたその街は、
「雲上の楽園」と呼ばれていた。

ある日、その鉱山都市の社長・三河正造が何者か惨殺される。
犯人と思しきは、20年監禁された地下牢から
忽然と姿を消した座五郎という男…
だが、その地下牢には食事を出し入れする小窓しかない
完全な密室。
座五郎はどうやって密室から脱獄したのか。
座五郎の行方がわからぬうちに、
楽園都市では次々と殺人が起こる…。


というのが事件のあらまし。
この事件を調査するのは個性的なふたりの探偵と、ひとりの弁護士だ。

弁護士の名は殿島。
彼は本書の語り部でもある。
そして事件をひっかり回す―――じゃなくって、調査する――ふたりの探偵とは、
美男子で超人気者の探偵・荒城と、変わり種義手を使いこなす間野原だ。

荒城も間野原も探偵だから恰好いい…かと思い気や、
個性的でハチャメチャ(笑)。
お互いに自我が強く、
仲がいいのか悪いのかわからないくらいの仲の良さだ。

対して語り部の殿島は、ひとはいいのだが、
いたって普通。
まぁ大概、ワトソン役とは普通もしくは
ちょっと残念なひとがつく役回りと決まっているのだけれど。

設定から登場人物からトリックから真相から…なんやかんやと
、ひとことでいうと「ハチャメチャ」(笑)。
ミステリにカテゴライズするのは厳しいかもしれないが、
冒険譚としてはなかなか面白い読み物だった。

が。なんどもいうけれど、いろいろハチャメチャ(笑)で、
独特なので読む人を選ぶ作品…というか、作家さんだと思う。
わたしは好きです♪


2014年06月27日| コメント:0トラックバック:0Edit
<スポンサードリンク>



コメントする

名前
 
  絵文字
 
 

インフォメーション2

  • テスト1
  • テスト2
  • テスト3

インフォメーション3

  1. テスト1
  2. テスト2
  3. テスト3
Copyright © 読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~ All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます