#210 宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#210 宮部みゆき『本所深川ふしぎ草紙』

本所深川ふしぎ草紙
著者:宮部みゆき
出版社:新潮文庫
初 版:1995年09月01日




内容(裏表紙より引用):
近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。幼い頃お美津に受けた恩義を忘れず、ほのかな思いを抱き続けた職人がことの真相を探る「片葉の芦」。お嬢さんの恋愛成就の願掛けに丑三つ参りを命ぜられた奉公人の娘おりんの出会った怪異の顛末「送り提灯」など深川七不思議を題材に下町人情の世界を描く7編。宮部ワールド時代小説篇。


所 感:
『初ものがたり』に登場した茂七親分による捕物帳の短編集。

『初ものがたり』は茂吉目線で進行するのだが
本作では各短編の主人公視点で物語が進んでいく。

茂七の出番は割合で言うとだいぶ控え目だ。
しかし要所要所ではきちんと岡っ引きとしての役割を果たし、
物語を締めている。

勝手な持論だが、
時代ミステリや時代小説に人情は欠かせない。

本作にも江戸っ子の人情がいい塩梅に散りばめられていて、
捕物帳だが読んでいてなんとなくほっとする。
時代ものは苦手だとずっと思っていたが、
最近は以前と比べると随分読んでいる。

大人になってっていうことだろうか。

本作にはタイトルにあるように「ふしぎ」が登場する。
その正体は「置いてけ堀」だったり
「消えずの行灯」だったり、
妖怪や怪談に通じる妖しさもキラリで、
こういう「妖しい」系に無条件に反応されるブロトモさんを
お二人ばかり想像してニヤリとしてしまう。



『本所深川ふしぎ草紙』収録作品
・片葉の芦
・送り提灯
・置いてけ堀
・落葉なしの椎
・足洗い屋敷
・消えずの行灯


2014年08月07日| コメント:0トラックバック:0Edit
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