#211 浅田次郎『プリズンホテル(2)秋』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#211 浅田次郎『プリズンホテル(2)秋』

プリズンホテル(2)秋
著 者:浅田次郎
出版社:集英社文庫
発行日:2001年07月25日




内容(BOOKデータベースより引用):
花沢支配人は青ざめた。なんの因果か、今宵、我らが「プリズンホテル」へ投宿するのは、おなじみ任侠大曽根一家御一行様と警視庁青山警察署の酒グセ最悪の慰安旅行団御一行様。そして、いわくありげな旅まわりの元アイドル歌手とその愛人。これは何が起きてもおかしくない…。仲蔵親分の秘めた恋物語も明かされる一泊二日の大騒動。愛憎ぶつかる温泉宿の夜は笑えて、泣けて、眠れない。


所感:
『プリズンホテル(1)夏』に続く、
任侠団体による任侠団体のためのホテルを舞台にしたシリーズ第二弾。

『プリズンホテル【1】夏』の義理と人情と仁義と愛と涙と笑いの
バランスがとても心地よかったので続けて読んでみた。

が、好みと言ってもやはり文章が苦手な浅田作品。
間をあけずに読んだせいか、くどさが否めない。
 
予定調和というか、
安心できるというか、
安定しているというか…。

想像したとおりに物語は進み、想像したところに着地する。
まぁ、ヤクザが経営するホテルなので
それなりにひと波乱もふた波乱もありはするのだけれど。

今回はヤプリズンホテルに桜の門を背負った警察の方々が
慰安旅行で宿泊したり、
その全く同じ日に同じく桜を背負ったヤクザの方々が宿泊したり、
とけっこうしっちゃかめっちゃか。
 
でもちゃんと物語は着地する。
このあたりが浅田さんのすごいところなんだろうなぁ。

個人的には、任侠もの小説家・木戸孝之助がお供に連れてきた
美加という名前の子どもがどうにも切なくて哀しくてたまらなかった。
美加にはどうか幸せになってもらいたい。

泣いちゃうんだよな。
わかっていても。


2014年08月08日| コメント:0トラックバック:0Edit
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