#213 坂木司『短劇』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#213 坂木司『短劇』

短劇
著 者:坂木司
出版社:光文社文庫
発行日:2011年02月20日




内容(BOOKデータベースより引用):
懸賞で当たった映画の試写会で私が目にしたのは、自分の行動が盗撮された映像だった。その後、悪夢のような出来事が私を襲う…(「試写会」)。とある村に代々伝わる極秘の祭り。村の十七歳の男女全員が集められて行われる、世にも恐ろしく残酷な儀式とは?(「秘祭」)。ブラックな笑いと鮮やかなオチ。新鮮やオドロキに満ちた、坂木司版「世にも奇妙な物語」。


所感: 
坂木作品といえば…
読後ほんわり、やさしい気持ちがつきもの。
というイメージがある。

その点において本書は坂木作品としては意外な一冊といえる。
「ちょいブラック」なのだ。

本書には坂木流「ちょいブラック」な短編が26編収められている。

試みとして非常に面白い。
坂木氏にとっては新ジャンル開拓、ということになるし、
そういう前向き(?)な挑戦はわたしの大好物だ。

しかしこういうブラックな作品には、けっこうな技術がいる。
本書については、
文章が少し荒い印象を受けた。

他の作品と比べて遜色のない文章ではある。
(坂木氏の文章は、「お上手」とはまでは言えないというのが個人的な見解。
 悪くはないんだけれど…という感じ)。

ただこういうシニカルなジャンルは、「より」技術を要求される。
そして、短いお話は余計に文章のアラが目立つ。

このところ同じようなテイストの作品を立て続けに読んだため、
余計に文章の粗さが気になったのだろう。
もともとわたしはこういうシニカルな作品を多く手にとる傾向にあるので、
その点も影響しているかもしれない。

期待してしまったが故に(余計に)がっかりの一冊だった。

と、読み返すと否定的なことしか書いてないのだけれど、
悪くはないのですよ。

ただ、比較すると「うーん」と思ってしまうところが多々ある、というだけで。


2014年08月11日| コメント:0トラックバック:0Edit
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