#257 山口芳宏『100人館の殺人』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

読んだ本の感想をまとめています。
購入文庫派なので鮮度は重要視しません。
ジャンルはほぼミステリーです。
コメント・TBはお気軽にどうぞ。いやむしろ、喜びます。
ブログタイトル、過去のものに変更しました。

#257 山口芳宏『100人館の殺人』

100人館の殺人
著 者:山口芳宏
出版社:東京創元社
初 版:2010年03月25日






内容(表紙より引用):
大富豪の館でメイドとして働く妹に頼まれ、名探偵・西園寺とその館にかけつけた神尾は、奇妙な殺人事件に遭遇する。衆人環視下、謎の方法で館の主が殴り殺され、容疑者は、なんと館を訪れていた計百人!誰もかれもが疑わしい!?しかも外界に通じる唯一の道である橋が爆破され、閉鎖空間内で次々事件が…。鬼才があなたに“本格ミステリ”の意味を問う、驚愕の最新作。


所感:
単行本はできるだけ購入しないようにしようとしているのだけれど…。
でもって読む本なら結構な数を積んでいるし、
「ブログDE記録」するために再読したい本もたくさん積んでいることは知っている。

というより、
積んだのは他ならぬわたし本人だし、
積んでいる本は段ボールの上底が空いているから
毎日のように目につくはずなんだけれど、
そういえば最近は「当り前」の光景になりすぎて
積み本にも目がいかなくなった気がしないでもないような…。

と、いろいろと言い訳(自分への)を考えてみたのだけれど、
もう購入しちゃったんだから仕方ない。
だって、とっても読みたかったのだもの。
(表紙は好みではないんだけれど)


物語の舞台は大富豪の館。
その邸宅でメイドとして働く妹・結衣子から
「死人が出るかも」とのメールを受け取った神尾(求職中)は、
叔母の知りあいの名探偵・西園寺と共に
山中にひっそりたたずむ豪邸に潜入する。

しかし結衣子の悪い予感はあたり、
パーティー中に館の主が殺された。
殺害当時、主が立っていたのは舞台の上。
そしてその舞台を見守っていたのは
招待客と使用人合わせて、100人だった。


容疑者は館にいた100人という前代未聞の事態。
館に通じる橋は爆破され、電話もつながらない。
そしてお決まりのように殺人が次々と起こる…
典型的なクローズドサークルだ。

…といいたいところなんだけれど、
容疑者が100人と設定がぶっとんでいる。
あぁこのチャレンジ精神、大好きだー。

通常、クローズドサークルという設定における
殺人事件が次々起こる過程では、
登場人物たちは疑心暗鬼になり不安になり
人間性が露わになったりして、
その恐怖感が読む側の楽しみでもあったりするのだけれど、
本書ではそういったスリルはそれほど感じなかった。
おそらく著者も
恐怖心を煽ることを目的にはしていないのだろう。

それよりも楽しむべきは容疑者100人という異様な設定。
良くも悪くも癖のあるキャラクター。
思わず噴き出しそうになる会話の応酬にコメディの香が漂う。
『悪夢のマンション』シリーズを楽しむ私の心は鷲掴みとなった。

衆人環視下で殺された館の主の殺害方法については
いわゆる物理トリックが使われているのだけれど、
これがまたまぁ、笑っちゃう。

ちゃんと成立はしているのだけれど
なんせ著者自身が名探偵の西園寺に
「こんなこと誰も思いつかん」
と言わせるようなウルトラEなのだ。
まぁ、それも本書の楽しさのひとつとも言えるのだけれど。


あぁ、楽しかった―っ!!!


ちなみにわたくし、登場人物一覧を一目見たときからこの作品の虜になりました。

2014年10月17日| コメント:0トラックバック:0Edit
<スポンサードリンク>



コメントする

名前
URL
 
  絵文字
 
 

インフォメーション2

  • テスト1
  • テスト2
  • テスト3

インフォメーション3

  1. テスト1
  2. テスト2
  3. テスト3
Copyright © 読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~ All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます