#262 高田崇史『QED六歌仙の暗号』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#262 高田崇史『QED六歌仙の暗号』

QED 六歌仙の暗号
著者:高田崇史
出版社:講談社文庫
初 版:2003年03月15日




内容(裏表紙より引用)
「七福神は呪われている」明邦大学を震撼させた連続怪死事件以来、その研究はタブーとなっていた。しかし、棚旗奈々(たなはたなな)の後輩・貴子は兄の遺志を継ぎ、論文を完成させようとする。そして新たな事件が!? ご存知、桑原崇(くわばらたかし)が歴史の闇に隠された「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かす。大人気シリーズ第2弾!


所感:
QEDシリーズ第二弾。

QEDとは「証明終わり」のことで
本シリーズでは主人公の桑原崇(通称:タタル)が毎回、
歴史または伝説上の謎を検証、解明、証明していく。

しかしこのタタル。
「この世の中で、寺社巡りと墓参りほど我々に清々しいきぶんをもたらしてくれるものは、他にないね」
と言ってのけるような人物。

歴史、民族学、伝説などその知識は幅広く、しかも深い。
友人でいわゆるワトスン役の奈々を相手に語るわ語るわ、蘊蓄を。
しかしこの蘊蓄がとてつもなく楽しい。

このシリーズが重きを置いているのはあくまでも歴史上の謎。
作品中、殺人事件が起こりその犯人も
タタルが結果的に突き止めることになるのだが、
この現実の事件は「オマケ」的存在であることを忘れてはならない。

密室の謎、動機、トリック云々…
一応登場はするのだけれど説得力があるものはほとんどない。

でもいーのっ!!!
そんなことっ!!!
問題は、歴史上の謎なのだっ! 

こういう蘊蓄が好きな人なら十二分に楽しめるミステリだろう。

さて、今回タタルが証明するのは「七福神は怨霊または悪霊である」というお題。
そして「六歌仙も全員が怨霊だ」とも主張する。

現代における一般的な認識でいえば、
七福神とは大黒天、弁財天、毘沙門天、福禄寿、
寿老人、布袋に恵比寿で構成される福の神の団体だ。

そして六歌仙とは、
在原業平、小野小町、僧正遍昭、文屋康秀、大伴黒主、喜撰法師という
『古今和歌集』の仮名序という欄に名前を挙げられた六人の歌人のことを指す。

これらの神や歌人の一体どこが怨霊に繋がるというのだろうか。
目を疑いたくなるようなテーマだ。
しかも大黒天に至っては死神であるとタタルは主張する。
うーん。にわかに信じがたい。

しかしタタルはこの荒唐無稽な命題を見事に証明していく。
そしてその証明過程が本書の最大の楽しみなのだ。
だからこれ以上、詳しくは書かない。

タイトルの『六歌仙の暗号』とは
喜撰法師の詠んだ次の歌が暗号だとタタルが主張することからきている。
恐らく小学校あたりで誰もが耳にしたり目にしたことのある――


わが庵は
都のたつみ しかぞ住む
世をうぢ山と
人は言ふなり


この和歌のどこに暗号が隠されているというのか。
それももちろんタタルが解明してくれる。

あぁ、なんて楽しいシリーズなんだろう。
とってもツボだ。とはいえ、
数年前に読んだ『QED 百人一首の呪』ではそれほどハマらなかったから、
この数年でわたしの読書の傾向がちょっと変わったということかもしれない。

最後に、わたしがずっと疑問に思っていた謎。
初夢とは、なぜ1月2日の夜に見る夢のことなのだろうか?も
見事に解き明かしてくれたので、とても嬉しかった。

きっと他にもいらっしゃいますよね?
「初夢なのに1月1日の夜に見る夢じゃ駄目なの?」って思っていた方。
でもって子どもの頃、大人にこの疑問をぶつけて
「なんでー?なんでなんでー??」と尋ねて面倒くさがられた人。
いらしたら是非コメント欄にお名乗りください。
小踊りして喜びます!私が!!


2014年10月27日| コメント:0トラックバック:0Edit
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