#265 高田崇史『QED式の密室 』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#265 高田崇史『QED式の密室 』

QED 式の密室
著者:高田崇史
出版社:講談社文庫
初 版:2005年03月15日




内容(裏表紙より引用):
「陰陽師の末裔」弓削家の当主、清隆が密室で変死体となって発見された。事件は自殺として処理されたが、三十年を経て、孫の弓削和哉は「目に見えない式神による殺人」説を主張する。彼の相談を受けた桑原崇は事件を解決に導くと同時に「安倍晴明伝説」の真相と式神の意外な正体を解き明かす。好調第5弾。


所感:
本シリーズの基本スタイルは
主人公の「タタル」こと桑原崇が
その友人の奈々や小松崎相手に歴史や伝説の謎を
QED(本書では「証明終わり」と訳す)するというもの。

その基本にほぼ毎回、殺人事件が絡まって
密室の謎のといったトリックなんかも登場するのだけれど、
正直言って殺人事件の犯人捜捜しや密室トリックの謎なんて、
どーでもいーのっ!!!

このシリーズの何が楽しいかって言うと、
タタルのこれでもかっていうほどの蘊蓄。
そしてその豊富な知識によってなされる歴史や伝説上の問題提起と、
その「解」の証明過程、これに尽きる。
わたしにとってその本筋の脇で起こる殺人事件なんて、
オマケみたいなものだ。

今回のテーマは陰陽師が使う式(=式神)は人に非ずの解。

作品の冒頭は、タタル、奈々、小松崎の新年会の席。
話の流れで小松崎とタタルが友人になったい経緯(いきさつ)を尋ねた奈々に
タタルが話してくれたのは、彼が大学入学してまなしの頃に、
小松崎との出会いのきっかけとなった弓削和哉が語った過去の事件。

陰陽師の末裔であった和哉の祖父・清隆が
密室で変死体となって発見され自殺として処理された30年前の事件で、
和哉は「あれは殺人事件で、犯人は式神を使った」と主張したという。

そこで奈々へのタタルの講義じゃなくって、話はもちろん式神に及ぶ。
「式神は人ではない」と伝え聞くが、その意味するところは? 

奈々を相手に蘊蓄満載、理論満載で
矢継ぎ早に繰り出す検証作業がもう、
楽しいのなんのって!!! 

タタルが行うQED作業はフィクション内のことで、
もちろんそれをそのまま信じちゃいけないことはわかっているのだけれど、
そんなことを差し引いても、とにかく楽しい。 

これだからQEDは止められない(笑)。





2014年10月30日| コメント:0トラックバック:0Edit
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