#272 高田崇史『QEDventus御霊将門』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#272 高田崇史『QEDventus御霊将門』

QED ventus 御霊将門
著者:高田崇史
出版社:講談社ノベルズ
初 版:2006年10月05日





内容(裏表紙より引用):
暖かい春の日差しのなか出掛けた桑原崇と奈々、沙織の棚旗姉妹のお花見は、いつしか日本三大怨霊として畏怖され続ける平将門の名所行脚へと一転。『神田明神』『将門首塚』からはじまり、茨城県そして成田山までを巡りながら、崇によって少しずつ解き明かされていく歴史の謎。『繋馬』の家紋が示唆する驚愕の真実とは。


所感:
「この世の中で、寺社巡りと墓参りほど我々に清々しいきぶんをもたらしてくれるものは、他にないね」
(『QED六歌仙の暗号』より)と宣(のたま)う奇人薬剤師タタルこと桑原崇が歴史または伝説上の謎の解明に挑むQED(=証明終わり)シリーズの第12弾。

続編の文庫化が待ちきれなくてついにノベルズに手を出してしまった。
もちろん、現在は既に文庫が刊行されている。

今回タタルが挑むのは平将門の謎。
平将門は菅原道真、崇徳天皇と共に日本三大怨霊の一人と言われている。

関東一円に勢力を保ち民からの信頼も篤かったと言われる将門。
わたしが将門の歴史を知ったのは確かまだ小学生の頃。

おそらく、「漫画で読む日本の人物」といった
子ども向けの本で読んだのが初めてだと思う。
もちろんその本には将門が怨霊になったという記載はなく、
後に他の本か何かで将門=日本が誇る大怨霊と知り、
衝撃を受けた記憶がある。

知識として将門=怨霊ということは知っていても
ずっと納得できずにいた。
あれほど人間ができていた将門が怨霊となったなんて、
どうも腑に落ちない。

QEDシリーズを読んできて、
他人の策略により非業の死を遂げたものは
怨霊として祀られる傾向にあることを知った。
しかしあの徳の篤い将門が、
人を恨んで怨霊にまでなってしまったとは…
とてもじゃないが結びつかない。

しかし本作においてタタルは
わたしのこの疑問にひとつの答を出してくれた。
本作はフィクションなので全てを鵜呑みにすることはできないが、
それでもタタル説には「こういうことがあったかもしれない」という説得力がある。

本書でタタルと奈々、沙織は神田明神や将門首塚をはじめ、
常陸の国(茨城県)にまで足を伸ばし将門所縁の地を巡る。
そして将門の人物像に迫り、
将門が怨霊となるまでの変遷をひも解いていく。
タタルは言う。
「昔から、怨霊よりも生きている人間の方が恐ろしいと相場は決まってる」

本作では『QED ventus 熊野の残照』および
『QED 神器封殺』に登場した神山禮子が再度登場し
ちょっとした事件に巻き込まれてしまう。

これは殺人事件ではないけれど、
この事件の結末と構成がこれまでになく凝っていて
ちょっと著者を見直した。
それでもやっぱり
現実の事件はどうでもいいのっ!!!
という思いは変わらないけれど。

この神山禮子、次作あたりでまた何かしらの事件に巻き込まれる。
本シリーズは刊行順でなくてもきちんと理解できるのだけれど
『QED ventus 熊野の残照』以降に関しては、
刊行順で読むことを強くお薦めする。







2014年11月06日| コメント:0トラックバック:0Edit
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