#275 高田崇史『毒草師QED Another Story』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#275 高田崇史『毒草師QED Another Story』

毒草師 QED Another Story
著 者:高田崇史
出版社:講談社ノベルズ
初 版:2008年04月07日




内容(裏表紙より引用):
「一つ目の鬼を見た」と言い残して、名家・鬼田山家の人々は施錠された離れから次々と失踪した。さらに長男・柊也が毒殺されて捜査は混乱する。そこへ古今東西の薬と毒に精通する“毒草師”と名乗る御名形が現れ、『伊勢物語』になぞらえて一族の忌まわしき秘密と真相を暴く。QEDシリーズ一の曲者、御名形史紋の推理が冴える。


所感:
「この世の中で、寺社巡りと墓参りほど我々に清々しいきぶんをもたらしてくれるものは、他にないね」
(『QED六歌仙の暗号』より)と宣(のたま)う奇人薬剤師タタルこと桑原崇が歴史または伝説上の謎の解明に挑むQED(=証明終わり)シリーズの番外編。

「番外編」といってもこの作品の発表は幻冬舎でされていて、
ノベルズ化にあたりQEDシリーズの版元である
講談社に移されたのかなぁ…
出版界のことはよくわからないや。

しかも幻冬舎では本書の続編(単行本)も刊行されているので、
「QED番外編」というよりも
「毒草師シリーズ」と銘打ったほうがいいかもしれない。

さて本書の主役は、『QED 神器封殺』でちらっと登場した御名形史紋(みなかたしもん)。
自らの職業を「毒草師」と名乗る得体のしれない男だ。

「毒草」と聞くとちょっとどきりとしてしまうが、
薬草を毒草とするか良薬とするかは飲み方次第、
ということが言いたいらしい。
決められた用法容量を守らなければ、
普段飲んでいる薬だって毒草と化す、というわけだ。

史紋の隣人は医療業界向けの書籍を扱う出版社
「ファーマ・メディカ」に勤務する西田真規。
彼は、ひょんなことから墨田区の名家、
鬼田山家で起こった奇怪な事件に巻き込まれることになる。

一つ目の鬼が現れ、密室から人が消え、遺体が川から発見される。
こんな奇怪な事件になぜ一介の編集者が巻き込まれることになるのか…
と、これは物語の核心に触れかねないので書けないのだけれど、
とにかく!
隣人の西田くんが奇怪な事件に巻き込まれたがため、
主人公の史紋も事件に首を突っ込むこととなる。
でもって鮮やかな推理で複雑かつ奇妙な事件を解決してしまう、
というのが大方のストーリー(大雑把すぎるけれど)。

しかしこの史紋、ほんっとうに癖のある人物だ。
この癖の強さは奇人とよばれるタタルのそれを凌ぐ。
たとえば西田くんからの夕食のお誘いに対する彼の返答はこう
「ああ、構わない。八十分ほどならば」
そしてその理由は
「起床時間から逆算してね」
だそうだ。

終始この調子なのだから、
大人の嗜み・社交辞令が彼の口から発せられることは皆無だし、
意味もなく交わされる「人間関係の潤滑油」・世間話も成り立たない。

かといっていわゆる「ひと嫌い」かといえばそうでもなく、
「やさしさ」を持ち合わせていないわけでもない。
いや、本当は思慮深くてとても思いやりのある人物だと思う。
だけど…
彼と「お友だち」になるにはなかなかのスキルが要りそうだ。
あ、でも「史紋とはこういう人物なのだ」と割り切ってしまえば、
十分「お友だち」になれるか。

と、なぜそんなどーでもいいことをつらつら書いているかというと…
好きなのですよ、彼のキャラクターが! 

本編のQEDもいいけれど、
嗜好としてはこの毒草師シリーズのほうが好みだなぁ。
続編も読まなくっちゃ。








2014年11月10日| コメント:0トラックバック:0Edit
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