#279 高田崇史『カンナ奥州の覇者』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#279 高田崇史『カンナ奥州の覇者』

カンナ 奥州の覇者
著 者:高田崇史
出版社:講談社ノベルズ
初 版:2009年01月08日




内容(裏表紙より引用):
失踪していた諒司に助けを請われ、甲斐は岩手・水沢へ向かった。無事の再会を喜ぶ間もなく、甲斐たちは敵の手に落ちた「出賀茂神社社伝」奪還計画を練る。一方、蝦夷の指導者・アテルイの降伏に疑念を抱いた甲斐は、信じがたい歴史的捏造と自らに関わる衝撃的な共通点に気づいた。傷ついた甲斐を救うのは…。


所感:
神社のお気楽跡取りの甲斐としっかり者の現役東大生巫女の貴湖が歴史の謎に迫りながら冒険を続ける歴史アドベンチャーカンナシリーズ第四弾。

QEDシリーズで得た知識を下地にしたライトな読み物で、
シリーズ通しての「見えない敵」の正体が知りたくて
ついつい手が伸びてしまう。

甲斐が跡を継ぐ予定の出賀茂神社の社伝である
『蘇我大臣馬子傳暦』を持ち出して失踪した諒司を追って
飛鳥天草吉野と巡ってきた甲斐の元へ
諒司から救援を求める連絡が入り、
甲斐は貴湖と忍者犬のほうろくと共に奥州(岩手県 水沢)へ向かう。

水沢で諒司と落ち合った甲斐は
社伝が何者かによって奪われたことを知り、
諒司とともに奪還計画に着手するその過程で
奥州に散った蝦夷の指導者アルテイの真実を知ることになる…。

飛鳥天草吉野となかなか進展のなかった
『蘇我大臣馬子傳暦』とそれを持ち出した諒司の行方だが、
ここにきてまさか諒司から連絡が入るとは…
と意気揚々とページを繰った。

アテルイとは、平安時代初期の蝦夷の指導者をみられる人物で、
史実では坂上田村麻呂に敗れて処刑されたことになっている。

が、わたしたちが見ているのは勝者の歴史書。
ここにもまた真の姿が隠されているという。

今回はネタばれになりそうなので詳しくは書けないが、
アテルイについての考察もなかなか興味深く、
「蝦夷」とはなんだったのだろう。
河童とは…鬼とは…と、
次々と考えを巡らせてしまうあたり、
タタルの影響をもろに受けているようだ。

そして今回はついに!
シリーズのタイトルである「カンナ」の由来が明かされる。

歴史に明るい方にはすでにピンと来ておられる方もいらっしゃるだろうが、
わたしは作品内であかされるまで何一つ想像できなかった。

あぁ、そういうことか。
この「カンナ」の意味することが
これからの作品の終着点ではないだろうかと思っている。
(シリーズタイトルだから当たり前といえば当たり前なのだけれど)

また本作では『QED 河童伝説』とのリンクが見られるし、
ほんの少しだけれど、タタルと奈々と思しき二人連れも登場し、
QEDファンとしては嬉しい小細工が施されている。

やはり、カンナもQEDも時代が同じだったか。

これはますます目が離せない。







2014年11月14日| コメント:0トラックバック:0Edit
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