#294 七尾与史『死亡フラグが立ちました』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#294 七尾与史『死亡フラグが立ちました』

死亡フラグが立ちました
著 者:七尾与史
出版社:宝島社文庫
発行日:2010年07月20日



内容(BOOKデータベースより引用):
“「死神」と呼ばれる殺し屋のターゲットになると、24時間以内に偶然の事故によって殺される”。特ダネを追うライター・陣内は、ある組長の死が、実は死神によるものだと聞く。事故として処理された彼の死を追ううちに、陣内は破天荒な天才投資家・本宮や、組長の仇討ちを誓うヤクザとともに、死神の正体に迫っていく。一方で、退官間近の窓際警部と新人刑事もまた、独自に死神を追い始めていた…。第8回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。


所感:
ハジメマシテの作家さん。

読み終えての第一感は…
「コメディだよね??」
言い換えるならば、ギャグ??


「死神」という名の殺し屋の存在。
その死神を追う人々―記者、刑事などなど―。


群像劇の楽しみは、バラバラに見えたそれぞれのストーリーが
一点に集約されるところにあるのだけれど、
収束の仕方がよろしくない。
ぼやけているというか…。

各ストーリーでキャラの描き分けは出来ているとは思う。
ただ、インパクトが小さいせいか、
別の軸のストーリーとの混在が生じてしまう。
そしてこの混在が混沌を引き起こす。
早い話が、すっきりしていないのだ。

すっきりしないから、
せっかく準備した仕掛けが生きてこない。
なんだかもったいない。

解説によると、本作は応募時、
文庫だと600ページは超える分量だったという。
それを削って削って約350ページまで減らしたらしい。

意地悪なことを言うようだけれど、
もっと削れるところがあるのではないかな。
もっとスリムに。
そしてシンプルに。
そうしたらもっと面白く読めたと思う。

悪くはないのだけれど、次を読みたいとは思わない一冊だった。



【死亡フラグ】
漫画などで登場人物の死を予感させる伏線のこと。
キャラクターがそれらの言動をとることを「死亡フラグが立つ」という。

(BOOKデータベースより引用)

2014年11月29日| コメント:0トラックバック:0Edit
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