#302 穂村弘『求愛瞳孔反射』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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読んだ本の感想をまとめています。
購入文庫派なので鮮度は重要視しません。
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#302 穂村弘『求愛瞳孔反射』

求愛瞳孔反射
著 者:穂村弘
出版社:河出文庫
初 版:2007年04月10日




内容(裏表紙より引用):
獣もヒトも求愛するときの瞳は、特別な光を放つ。見えますか、僕の瞳。ふたりで海に行っても、もんじゃ焼きを食べても、眠っても、深く深く共鳴することができる、心のシンクロ率の高い僕たち。だから、いっしょにレートーコに入ろう。歌人にしてエッセイの名手、穂村弘が贈る、甘美で危険な純愛凍結詩集。


内容(裏表紙より引用):
『本当はちがうんだ日記』
キョーレツなまでもだめだめさを披露してくれたほむりん。
今度は本業(といっても本当の本業は短歌)のほうを味わってみようと思い、
詩集に手を伸ばしてみた。

読み終えた後に「文庫版あとがき」を読んでびっくり。

「もともとこの詩集に収められた作品は前世紀末に失恋したときに書いたもので、ひとりの女性のイメージが全体を覆っているのです。」だそう。

しかも「ひとつ書いてはメーリングリストに流す、という傍迷惑な行動を繰り返して自分の心を癒していたのでした。」という。

そしてそのときにメーリングリストに流された詩の中から
選ばれた約30編で本作は構成されている。

そのことを知って改めて詩集を最初から読んでみる。
するとこの詩集がまるでいとつの短編のように感じられる。
不思議だ。

しかし各短編を細切れに見ていくとやはりどことなく可笑しい。


シラタキ
きんさん亡きあとのぎんさんに思い切って不凍液を注入したら見違えるように雪道にも強くなって本当にこれが銀貨三十枚でイエスを打ったジャンボ尾崎と同じ広島産の生牡蠣かといぶかしみながらレースクイーンにぎゅっとレモンを絞ると案の定サザエさん一家は全員タマがリモコンで操縦していたことが判明して一同ほっと胸をなでおろしたまさにそのときなんだかあたし胸が小さくなったみたいと貴花田が泣き出したのであわててだいじょぶだいじょぶ桐の箪笥は火事にも強いからなかの綾波レイはきっと無事だと太鼓判を押そうとするとでもここんとこ女の子と遊びまわってぜんぜん歌会にこないのはヒガシさん的にはいまいちと冷たい口調で言われたので思わずこちらもかっとなって口の中でママに首を吊られたパパの気持ちがプッチンプリンにわかるものかよかまわねえからどんどん金魚をすくっちまえと陛下のお耳に囁けばまことにお気の毒ですが当駅の伝言版は内容にかかわらず二十四時間経過後は消去される規則なっておりますと囁き返されてではあの愛も消えてなくなったのかと目の前が真っ暗になってがっくりとその場にしゃがみこんだはずみにジーパンの腰の部分がぱくっと口を開けたところめがけていま堕ちてゆく熱いシタラキ









手をとめてには一見でぞくりとなった。


手をとめて
コンタクトレンズを黒目に乗っける手をとめて
冷蔵庫の卵置き場に卵を列べる手をとめて
目覚し時計のベルを止める手をとめて
桜文鳥に熱湯をかける手をとめて
棺に札束を入れる手をとめて
写真を燃やす手をとめて
詩を書く手をとめて
孫の手をとめて
手をとめて


ぼくはあなたに手を振った


バイバイ








なんたる視覚的訴え。
一度見ただけで心がざわざわしてしまう。

世紀末の第失恋(?)を乗り越えて、
現在のほむりんは妻帯者。
そんな彼の日常がちょっとだけ漫画で
巻末に収められているお得な(?)一冊。





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2014年12月07日| コメント:0トラックバック:0Edit
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