#303 鯨統一郎『ミステリアス学園』|読書NOTE~読んだ本の感想・レビュー~

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#303 鯨統一郎『ミステリアス学園』

ミステリアス学園
著者:鯨統一郎
出版社:光文社文庫
初 版:2006年04月20日



内容(裏表紙から引用):
ミステリアス学園ミステリ研究会、略して「ミスミス研」。ミステリは松本清張の『砂の器』しか読んだことがない、新入部員・湾田乱人が巻き込まれる怪事件の数々。なぜか人が死んでいく。「密室」「アリバイ」「嵐の山荘」…。仲間からのミステリ講義で知識を得て、湾田が辿り着く前代未聞の結末とは!?この一冊で本格ミステリがよくわかる連作短編集!


所 感:
ミステリはよく読むけれど
ミステリについて詳しく知らないひとというのは、
案外多いのではないだろうか。

もちろんわたしもその一人。

ミステリは好きだ! 
好んで読む! 
恋愛小説よりもミステリ!! 

だけど…ミステリについての知識はほんっとうに浅い。
「本格」というジャンルを聞いても
なんとなーくしかイメージできないし、
「新本格」との違いなんてまずわからない。


本作の主人公湾田乱人(わんだーらんど!!…ではない)は
ミステリアス学園の新入生。
数学を小説で表せないかと考えたことがきっかけで、
ミステリ研究会に入部する。

彼がこれまでに読んだミステリは『砂の器』ただ一冊。
ミステリ好きの同級生薔薇小路亜矢花をはじめ、
ミス研の先輩たちに連れられ、
ミステリの奥を探るべく日々精進を始める。

が!
一話ごとに減っていく登場人物たち…
本格ミステリの定義から入って、
トリックに密室、アリバイにダイイング・メッセージと
ミステリに必須の謎を解いた湾田が辿り着いた意外な犯人の正体とは?!


と、まぁ、裏表紙にもあるように
ミステリ入門書だと思ってもらえばよいかと…・
と言いたいところだが、
この作品は恐らく初心者には不向きだろう。

本書を読めばミステリについての蘊蓄は多少知ることができる。
だけど、ミステリを楽しむにはちょっと癖のある作品だ。

それは何故かというとすべては
ラストで湾田が辿り着く「意外な新犯人」の正体にある。
本書に用意されている犯人は奇抜というか
「それはないでしょ」と突っ込みたくなるような人物なのだ。

しかし同時に、ミステリを楽しく読んできたひとの中には
「あ、なるほどね」と「これは面白い!」という
感想を抱くひとも少なくはないだろうと思える人物でもある。
(これだけで誰だかわかったアナタ! 天才です!)

加えて有名なミステリの作品があれよあれよと登場するので、
ミステリ好きにはたまらない作品であるともいえる。

が!
わたしはもっとリアリティのある結末が好きなので、
「好き!!」と強く思える作品ではなかった。

「無茶苦茶」というわけではないのだけれど、
「全知全能の神の登場」のようなラストが故、
どうも好みじゃないのだ。


さて最後に、冒頭の注意書きを引用したいと思う。

*冒頭の一行で、内外名作ミステリすべての真相を明かしていますので、未読のミステリを残しているかたは二行目からお読みください。



そしてその問題の「冒頭の一行」を、勇気を振り絞ってここで引用する。


被害者を殺したのは犯人である。 




『ミステリアス学園』収録作品
・「本格ミステリの定義」
・「トリック」
・「嵐の山荘」
・「密室講義」
・「アリバイ講義」
・「ダイイング・メッセージ講義」
・「意外な犯人」




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2014年12月08日| コメント:0トラックバック:0Edit
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